メールで Markdown が崩れる理由と、その対処
アシスタントに返信の下書きを頼めば、返ってくるのは Markdown です。アシスタントが書くのはそれ だからです。それをメールソフトに貼り付ければ、出てくるのはアスタリスクです。画面上では下書き を読みやすくしていた書式が、メッセージの中ではノイズになります。
なぜそうなるのか
Markdown はソース形式です。何かがそれを描画してはじめて書式らしく見えます。アシスタントの
チャット画面は描画しますが、あなたのメール作成欄はしません。**合計費用** を、五つの文字、
続いて語、続いてさらに五つの文字として扱うだけです。
同じことが採用管理フォーム、ほとんどのチャット入力欄、チケットの入力欄、表計算のセルにも当て はまります。プレーンテキストを受け付ける場所ではどこでも、Markdown の記法はそのまま届きます。
誰もが間違える部分
分かりやすい対処は、記法の文字を取り除くことです。それは簡単で、オンライン変換のほとんどはま さにそれをやっています。たいていは、文書をたどって書式ノードを取り除くライブラリーに頼る形で す。
やっかいなのは、そうしたライブラリーがリストに対して何をするかです。これを渡すと:
1. **Preferred intake:** September 2027
2. **Total work experience:** 5 years
3. **Current role:** Operations analyst
典型的な除去ツールはこう返します:
Preferred intake: September 2027
Total work experience: 5 years
Current role: Operations analyst
太字が消えたのは正しい。番号も消えたのは正しくありません。番号付きの設問に答えていたのなら、 その番号こそがあなたの回答の構造でした。相手は 7 番を尋ねたのに、番号がなければどの回答が 7 番なのか誰にも分かりません。
良い出力とは
プレーンテキストへの変換で、次の四つは残るべきです。
- 番号付きリストの番号。1 から始まらないリストも含めて。
- 入れ子のインデント。小項目が小項目として読めるように。
- 改行と段落の間隔。あなたが書いたとおりに。
- 読み手が必要とするものすべて。リンクの背後にある URL も含みます。プレーンテキストに
は
hrefを隠す場所がないので、書き出すか失うかのどちらかです。
それ以外はすべて判断の問題で、だからこそ意見ではなく設定になっています。見出しにする手段が何
も残っていない見出しは、プレーンテキストにも、大文字にも、# を残すこともできます。表は桁の
揃った列にも、タブ区切りにも、ラベルと値の行にもできます。どれも普遍的に正解ではありません。
テキストがどこへ行くかによります。
もう一つ、掃除しておく価値のあるもの
AI が書いた下書きは、プレーンテキストの入力欄では見た目のおかしい約物を抱えがちです。曲がった 引用符、二分ダッシュと全角ダッシュ、一文字の三点リーダー、ノーブレークスペース、そしてときど き、コピー&ペーストを生き延びて受け取った側を混乱させる、幅ゼロの見えない文字です。
これらを ASCII の相当物 — "、-、...、普通の空白 — に変換するのが、メールやフォームの入力
欄ではたいてい望ましく、そのためここでは既定で有効になっています。これはスイッチです。きちん
と組版するつもりの文書では、本物の文字を残したいからです。
試す
下書きを変換ツールに貼り付け、メール返信プリセットを選んでください。見出しをプレ ーンテキストに、箇条書きをハイフンに、約物を ASCII に、表を桁揃えに設定し、あなたの番号は置い た場所にそのまま残します。