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書式を保ったまま Markdown を Word や Google ドキュメントに貼る

リッチテキストwordgoogle ドキュメントクリップボード

Markdown を文字だけに削ぎ落とすのは、フォームの入力欄には正しい答えです。文書には間違った答え です。Word や Google ドキュメントに貼り付けるなら、見出しは見出しに、表は表になっていてほしい はずです。

それは別の変換であり、ほとんどの人が意識しないクリップボードの一面を通して働きます。

クリップボードは一つ以上のものを保持する

一回のコピー操作は、同じ内容をいくつもの形式で同時に運べます。ワープロからコピーすると、クリ ップボードは text/html text/plain を受け取ります。貼り付け先のアプリは、自分が理解で きる方を選びます。Word は HTML を取って書式を組み直し、ターミナルはプレーンテキストを取って残 りを無視します。

ブラウザーから Word に貼ると太字が保たれ、同じものをコードエディターに貼ると保たれないのはこ のためです。何も失われてはいません。二つの版が一緒に旅をし、行き先ごとに一方を選んだのです。

ここでのリッチテキスト変換は、その両方を書き込みます。出力形式にリッチテキストを選んでコ ピーを押すと、クリップボードには描画された HTML と、予備のプレーンテキストが入ります。Word、 ドキュメント、Gmail、Outlook に貼れば書式が届きます。ターミナルに貼れば、マークアップではなく 読めるテキストが得られます。

何が通るか

見出し、太字と斜体、入れ子を保った番号付きリストと箇条書き、本物のセルを持つ表、本物のリンク としてのリンク、インラインコードとコードブロック、引用、そして貼り付け先から到達できる場所に ある画像。

タスクリストはチェックボックスとして通ります。脚注は、その定義へのリンクとして通ります。

面倒になるところ

Firefox は、複数の形式を書き込むクリップボード API を設定の裏に置いているため、自動の経路 はそこでは使えません。代わりの手段として描画済みのプレビューを選択状態にするので、手動の Ctrl/+C でも書式は運ばれます。API が応じなくても、ブラウザー 自身のコピーが二つの版を扱ってくれます。

画像はデータではなく参照です。Markdown が https://example.com/chart.png を指していれば、 貼り付けた文書も同じ URL を指します。そのアドレスに到達できる場所では表示され、できない場所で は壊れます。画像を文書と一緒に持ち運ぶ必要があるなら、HTML をダウンロードして画像をその隣に置 くか、貼り付け先で自分で画像を挿入してください。

Google ドキュメントは、受け入れる HTML について Word より厳しく、入れ子構造をときどき簡略 化します。深く入れ子になったリストが、いつもの犠牲者です。

設定は依然として効く

よくある思い込みは、HTML には何にでも本物の要素があるのだから、リッチテキストでは変換設定が無 視される、というものです。おおむね正しいのですが、完全にではありません。いくつかの設定は、描 き方ではなく文書そのものを変えます。

  • リンクは、文字だけを残す、URL を見せる、URL そのものにする、のいずれかにできます。
  • 画像は残すことも取り除くこともできます。
  • コードブロック引用脚注は取り除けます。
  • 見出しは大文字にできます。
  • 約物は ASCII に正規化できます。

これらはプレーンテキストと同じくリッチテキストと HTML にも効きます。本当に効かないのは文字の 形に関わるもの — 箇条書きの記号、表の並べ方、タスクリストの印、空行のまとめ方 — です。HTML のリ ストには箇条書きの文字を選んでやる必要がないからです。それらはプレーンテキストモードを離れる と無効になり、パネルがその理由を説明します。

貼り付けではなくファイルが必要なら

同じ描画結果は、スタイルを内蔵した単体の .html としてダウンロードできます。ネットワークがな くても正しく開きますし、PDF に印刷することもできま す。

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